大島紬

大島紬は、奄美大島で生まれました。
奈良朝(西暦710~793年)よりもさらに前から、
手紡ぎ糸で褐色紬がつくられており、奈良東大寺や正倉院の献物帳に
「南島から褐色紬が献上された」との記録が残されているくらい
歴史のある織物です。

そして現在も大切に受け継がれている、日本の伝統工芸品であり
逸品の一つと言えます。

大島紬は伝統工芸品として指定されている為、明確な定義があります。

本場大島紬は、絹100%、先染め、平織りに限られています。
カスリ糸の染色法は、「織締め」技法であること。
カスリ糸のカスリ合わせが、
締機(しめばた)による手作業であること。
手機(てばた)で絣合わせをして
織上げられたカスリ紋様を出した物であること等。

そして、1反の長さが12.34m以上、1疋の長さが24.39m以上
生地幅は34.8cm以上、1反当たりの重さは450g以上との
規格もあります。

こうした厳しい基準をクリアしてはじめて大島紬と言えるのです。

このように大切に守られてきた大島紬は、
証紙があるものは高価査定対象になりますよ。